霊能者による占い・除霊 愛知県名古屋市 神気界

お賽銭はいくらが正解?5円・11円?霊能者の見解

記事作成日 2026.10.07

神社仏閣・神

最終更新日 2026.10.07

雲
雲 雲
雲 雲

霊能者占い鑑定所 神気界 泉 皇導と申します。

この記事は、2025年4月2日に掲載したお賽銭についての記事を改定したものです。神社の維持費や神職さんの生活、仏閣との違いも含めて、いくらお捧げすると良いのかを改めて考えてみたいと思います。

5円でご縁、11円でいい縁。神社のお賽銭の話では、こういった語呂合わせを聞くことがあります。

私はこれを迷信と考えています。以前の記事でも書きましたが、私にもそんな金額選びをしていた時期が一瞬だけありました。

以前は、少なくとも100円以上のお賽銭をお勧めしました。今回、霊能者の私としては、普段のお参りでも500円をお捧げすることをお勧めしたいと思います。

どうして100円から500円なのか。ここには、神様がお好きな数字を当てるのとは別の、ごくごく現実的な理由があります。

「ご縁」と読めても、神社の屋根は5円で直りません。神社を続けるためには現実のお金が必要ですので、今回はそこを、参拝する側からも考えてみましょう。

神社の参拝は無料でも、維持費は無料にならない

車に乗るとき、ガソリン代だけを見て「今回掛かったのはこれだけ」と考えることがあります。

ただし、車そのものを買うお金も、整備や部品交換のお金も掛かっています。買ってから廃車になるまでの費用を、乗れる回数で割れば、一回使うためのコストが見えてきます。

要は、その場で財布から出ていくお金だけを見ていては、使うために掛かっている費用が分からない、ということです。買ったときのお金も含めて考えると、「今日はあんまりお金を使わずに済んだな」の見え方もちょっと変わってきます。

この見方を、神社にも持ち込んでみましょう。

境内を歩き、お参りをして、帰る。入場料を請求されなくても、建物を用意し、落ち葉を片付け、木を手入れし、神具(神様をお祀りするための道具)をそろえる費用は掛かっています。

参拝者がその場で払わなかったお金は、神社の側でも不要になったお金ではありません。誰かが出さなければ、次も同じ場所でお参りができる状態は続かないのです。

拝殿の塗装改修で800万円。屋根を直すにも大きなお金

実際に、神社が公表している改修費用を見てみます。

大阪府池田市の呉服神社が2023年12月に案内した事業では、2024年からの拝殿(神様に拝礼するための建物)の塗装改修工事に800万円、境内整備などに200万円が掲げられていました。建物を丸ごと新しくする話でなくても、これだけの費用です。呉服神社の改修案内

栃木県の間々田八幡宮では、拝殿の傾きを直す工事と、屋根を銅板に葺き替える工事、つまり屋根材を張り替える工事で、約2528万円という概算費用が公表されています。こちらの事業では、資材の値上がりによる計画の見直しも伝えられています。間々田八幡宮の大改修事業

例えば800万円を5円だけで集めるとしたら、160万回分。500円なら1万6000回分です。実際の工事費は奉賛金(神社の事業や維持を支える寄付金)などでも支えられますが、同じ一回のお捧げでも、積み上がる金額には100倍の差があります。

きれいな境内を拝見すると、ついつい「元々そういう場所」と思ってしまうのかもしれません。でも、その状態を保つには手間もお金も掛かるのですね。古い神社だから、建物の費用はとっくに払い終わっている、という話にはなりません。

お賽銭はいくら必要?参拝一回あたりの費用をざっくり計算

ここで一つ、小さな神社を仮定してフェルミ推定をしてみます。数字を仮置きし、大ざっぱな費用の桁をつかむ計算です。

  • 建物の建て替え・大規模な修繕だけで、50年間に7000万円
  • そこに含めない日々の清掃・電気・神具などに、年間40万円
  • 年間の延べ参拝回数は5000回。一日平均で十数回ぐらい

建物の費用を50年でならすと、年間140万円。日々の費用40万円と合わせて、年間180万円になります。

これを参拝5000回で割ると、

180万円 ÷ 5000回 = 参拝一回あたり360円。

これは、年間の維持費を参拝回数に割り戻した平均額です。一回の参拝が増えるごとに360円の出費が増えるという意味ではありません。お参りできる境内を保つための費用を、参拝する皆さんで分けて考えると、この金額になるわけです。

参拝回数を変えると、同じ年間180万円でも、一万回なら一回180円、2000回なら900円です。人が少なくても建物は必要ですし、屋根も傷みます。人が少ない神社ほど、一回の参拝に割り当てる費用は大きくなります。

それも、ここには神職さんの生活を支える給与を入れていません。建物を保って、お参りできる状態にするだけで、この計算なのです。

神社の実費を調べた数字ではありませんが、先ほどの改修費の例と合わせると、維持費を考えるときに見るべき金額の桁は、少し見えてきたのではないでしょうか。

5円・11円の語呂合わせと、100円で支えられる範囲

ここで、以前お勧めした100円の話に戻ります。

先ほどの費用を分けると、日々の清掃・電気・神具などの年間40万円は、一回あたり80円。建物・大規模修繕の年間140万円は、一回あたり280円になります。

5円では、日々の費用80円の16分の1です。100円なら、その80円を賄った上で、残り20円を建物の費用に回せます。同じ「お賽銭をお捧げした」でも、支えられる範囲はこれだけ違います。

ただし、建物の費用280円のうち、まだ260円は残っています。100円をお捧げしたら、参拝できる場所の費用を全部支えたことになるわけではありません。

以前の記事では「最低限ジュース代ぐらいは入れようね」とも書きました。100円というのは、参拝する側もせめてそのぐらいは神社を支えましょう、という最低限の勧めだったのです。

ご祈祷料や氏子さんの奉納など、お賽銭以外にも神社を支えるお金はあります。先ほどの不足分も、そういったお金で賄える場合があるでしょう。ただ、ほかの方が支えて下さるからといって、自分はなるべく少なく済ませようという金額選びを、私はお勧めしたくありません。

霊能者としてお賽銭を考える際にも、5円ならご縁、11円ならいい縁、という読み方だけで話を終えてしまっては、神様をお祀りする場所を誰が支えるのか、という肝心なところが抜けてしまいます。

5円玉にも500円玉にも、硬貨の入金手数料は掛かる

もう一つ、細かいようで細かくないお金の話があります。

ゆうちょ銀行の窓口で硬貨を入金する場合、硬貨取扱料金は金額ではなく枚数で決まります。2026年10月の確認時点では、100枚まで無料、101枚から500枚までは550円です。ゆうちょ銀行の硬貨取扱料金

5円玉が500枚集まれば2500円。この500枚をまとめて窓口で入金すると、550円の手数料は22%に当たります。

一方、500円玉が500枚なら25万円。手数料が同じ550円でも、こちらは0.22%です。

5円玉も500円玉も一枚は一枚ですから、枚数で掛かる費用は同じでも、神社が使えるお金の割合は大きく違ってきます。これはゆうちょ銀行の窓口でまとめて入金する場合の例ですが、「少額の硬貨がたくさん集まれば、それをそのまま全部使える」とは限らないのですね。

お賽銭を集め、数え、運び、入金する作業にも、人の手が必要です。語呂合わせでは見えてこない、こういった現実もあります。

神職さんの給与と、まさに「奉職」という仕事

建物と硬貨の次は、神社でお仕えする人の話です。

神職さんは、祭祀(神様をお祀りする儀式)やご祈祷だけをしておられるわけではありません。境内の清掃、木の剪定、参拝者の応対、事務など、神社を続けるための仕事があります。誉田八幡宮の採用案内にも、こういった業務が具体的に紹介されています。誉田八幡宮の採用案内

では、その仕事にどのぐらいの給与が提示されているのか。

今回確認した公式の募集では、荻窪白山神社は、神職資格手当や食事手当などを含めて月21万円前後。誉田八幡宮は、神職資格を持つ方などの募集で、各種手当込みの総支給額が月23万円程度とされています。どちらも賞与の記載は別にあります。荻窪白山神社の募集要項、誉田八幡宮の募集要項

これは個別の求人で、全国の神職さんの平均給与ではありません。ただ、資格を持って神様にお仕えし、祭事と日々の運営を支える仕事が、給与の面でも大変恵まれているかというと、私はそうは思えません。

そして、給与を受け取る神職さんがおられる神社だけを見ていても、全体は見えません。

神社本庁が公表している鹿児島県神社庁・薩摩支部の資料では、2023年2月時点で神社204社に対して神職さんは25人。そのうち専任は9人、兼職(神職以外の仕事も持つ方)は16人で、47社は宮司不在とされています。郊外では兼業や年金生活の神職さんが支えている実情も記されています。神社本庁・薩摩支部の資料

神社だけで生活できる方がどこにでもいる、という前提でお賽銭を考えると、見落としてしまうものがあるのです。

まさに「奉職」。神様にお仕えすることへ、ご自身の仕事と時間をお捧げしておられるわけです。そのお気持ちは尊いと思いますが、尊いから生活は苦しくても良い、ということにはなりません。

神社を残したいなら、建物と共に、そこを支える人が生活を続けられることも必要です。ご本人の献身だけに頼って、その次の世代までずっと続けて下さい、とは言えないでしょう。

お寺・仏閣のお賽銭は?仏教のビジネスモデルとの違い

では、神社ではなく、お寺へお参りするときのお賽銭はどう考えれば良いのか。

私は、仏教のビジネスモデルは大変優秀だと考えています。

こう書くと、お金の話をするのは不謹慎では、と思われるかもしれませんが、宗教の営みを長く続けられる仕組みがあることは、大切なことです。

葬儀があり、その後にも、一周忌や三回忌などの年忌法要がある。檀家(お寺と継続的な関係を持ち、支える家)や門信徒(その宗派の教えを信じる方々)として、ご家族とお寺との関係が続いていく。

墓地を持つお寺であれば、永代使用料(お墓の区画を使う権利に対して納める費用)や管理料もあります。本願寺派の寺院運営資料にも、葬儀・法要に伴うお布施、墓地関係の収入などが挙げられています。本願寺派の寺院運営資料

一人がお参りして、その場で硬貨をお捧げして終わり、という関係だけではなく、ご家族と長く関わる宗教活動の中に、お寺を支えるお金の流れがあるわけです。私はこの継続性を、ビジネスモデルとして優秀だと見ています。

もちろん、神社にもご祈祷や氏子さんとのつながりがあります。ただ、神社とお寺で収入の仕組みが全く同じだと考えて、お賽銭も全部同じ金額に決める必要はないでしょう。

地域や檀家の状況、大きな修繕など、色々なめぐり合わせが悪くなければ、仏教にはお寺を支えていくための土台がある。だから、一般の参拝者のお賽銭だけに、費用の全てを背負って頂くような考え方をしなくても良いのではないか、というのが私の見解です。

とはいえ、お寺ならどこでもお金に困らない、という意味ではありません。本願寺派の2021年調査を分析した資料では、護持会費(お寺の維持・運営を支える会費)や各種積立金(修繕など将来の支出に備えてためておくお金)を除いて、寺院の年間収入を集計しています。

その収入が500万円未満だった割合は、過疎地で70.9%、その他の地域でも51.5%でした。これは僧侶個人の給与でなく、建物の維持や寺院活動も支えるお寺の収入です。本願寺派の過疎地寺院に関する調査分析

仕組みが優秀でも、支えるご家族が減れば厳しくなる。お寺についても、その場所の事情を見ることは必要ですね。

その上で、私個人としては、仏閣への普段のお参りでは100円、200円。大きなお願いがある際には、300円でも1000円でも、お気持ちに応じてお捧げすると良いのではないかと思います。

お金の額でお願いの効き目を買うという話ではなく、その場所を支える気持ちを、どう表すかという話です。お寺の修繕や維持のためのお願いを見掛けたなら、そこへ別にご協力することもできます。

神社のお賽銭と仏閣のお賽銭。どちらも敬意を持ってお捧げするものですが、続けていく仕組みを考えると、私がお勧めしたい金額にも違いがあるのです。

霊能者目線で考える、神様と神社の永遠性

もう一つ、神様の側からも考えてみます。

神様がお金を欲しておられるわけではありません。でも、神社はお金が欲しいのです。神様をお祀りし、神職さんがお仕えし、皆さんがお参りできる神社として続いていくには、現実のお金が必要になります。

その神社を続けられなくなり、永遠性が失われるなら、そこでお祀りしている神様もお困りになられるのは当たり前のことです。

「神様がお金を欲しておられるか」だけで話を終えてしまうと、神社が無くなるという現実が抜け落ちます。神様をお祀りし続けられるよう、神社がお金を持っているほうが当然良い。これは自明の理です。

お賽銭をお捧げすることには、神様をこれからもお祀りしていけるよう、神社の永遠性を支える意味もあるわけです。神様への敬意を、神社を残すためのお金という形でも表して頂きたいのです。

神社のお賽銭に500円を勧める理由

最初の試算に戻りましょう。

日々の費用80円と、建物の費用280円。ここまで合わせて360円でした。しかし、これには神職さんの給与が入っていません。

500円なら、この仮定の一回分360円を140円上回ります。日々の費用だけでなく、建物を維持する費用も支えた上で、神職さんの生活などに充てられるお金を少し残せる計算になります。

では、お参りする全員が500円をお捧げしたら、神職さんも余裕で生活できるのでしょうか。

先ほどの年間5000回のお参りで計算すると、お賽銭は250万円。維持費180万円を引いて残るのは、年間70万円です。月にすれば、6万円にも届きません。

500円をお捧げする方ばかりになったとしても、この仮定では、建物と日々の維持費を支えたあとのお金だけで、神職さんお一人の生活を十分に支えるところまでは届かないのです。ご祈祷料や奉納などがあることの大切さも、ここから分かると思います。

だから私は、100円で日々の費用を少し支えたところから、もう一歩進んで、普段のお参りでも500円をお捧げすることをお勧めしたいのです。

参拝者の少ない神社では、一回あたり900円になる仮定もありましたから、500円がどこの神社でも十分な金額、とは言えません。それでも、語呂が良い一番小さな金額を探すところから、神社がこの先も続いていくことを支える側へ回れる金額です。

お参りするたびに100円をお捧げすることも難しい、という方は、まずはその100円をお捧げできる自分になることを、ぜひ目指して頂ければと思います。その先に、500円をお捧げできる自分を目指していきましょう。

神職さんの「奉職」を尊いと思うからこそ、建物を残すお金も、そこでお仕えする人の生活も、削って当然にはしたくありません。

神社へお参りする私たちには、その神社を先へ続ける有志の一人、という側面があります。神様がお金を欲しておられなくても、神様をお祀りする神社にはお金が必要です。

今日自分がお参りできた神社を、これからお参りする人にも残していく。そのために、お参りするたびに500円をお捧げすることをお勧めします。